「戻るための道なんて全部焼き滅ぼしてあげる(だから傍にいて)」 クロノメさん


戻るための道なんて全部焼き滅ぼしてあげる(だから傍にいて)



「俺がどこにいこうとそれは俺の勝手だ。エディに何か言われる筋合いなんてこれっぽっちもない。だから俺は俺の好きなようにする。それは前にもいったはずだろ。俺は誰のものにもならないしましてや俺が女だとお前がいうのなら、俺はお前の前になんて二度と現れてやるものか。俺は女なんかじゃない。一人の人間としてみろだなんて贅沢なことをいっているわけじゃないだろ?俺はただ、女なんていう弱者として見られたくないだけだ。エディがどれだけ俺のことを好きだと言ってもエディが俺をそういう目でみる限り、俺はお前を友達と認識することもやめてやる」
「そんなこと言うなよ。なあ、。あんただってわかってんだろ?俺があんたにふざけて好きだなんていうヤツじゃないってことぐらい。なんでそこまで拒絶れなきゃならないんだ?あんたのことが好きだ。ただそれだけだろ」
「俺は全部の関係を絶ってやる。受け付けん」
「そんなこと俺が聞くとおもってるのか?」
「聞くか聞かないかはエディ次第だろ。俺のしったことじゃない。俺は一方的にでもお前に俺の意思表示をするだけだ。お前らが俺の話を聞かないのと何が違う」
「あぁ、違うな。少なくとも俺はあんたの嫌がることなんか進んでしてない」
「俺がいつエディの嫌がることしたよ。なんだ、まだにんじんケーキと偽ってタバスコケーキを食わしたこと根に持ってんのか?」
「もうそれはいい。あんたのすることに意味なんかないことぐらいわかってる」
「そりゃどうも。だがこれは俺にとって十分に意味のあることだ。わかったらお前の告白を取り下げるなり俺の前から姿消すなりしてくれ」
。なあ、俺が知らないとでも思ってんのか?」
「だからなんのことだよ。全く持って記憶にございません」
「いい加減な政治家みたいなこといって誤魔化すな。あんた、俺があれだけユリウス=モンレーのことが嫌いだっつってんのになんだあんた、よりによってあんなやつに会いに行くんだ?」
「別に俺がどこに行こうと俺の勝手だろ」
「いいや?そんなこと俺は許さねぇよ」
「お前の許可なんか知るか。俺は俺の許可の下でしか動かん。お前が俺の許可を得ずに俺にそんな思いを抱くのと同じだ」
「あんただって俺の許可も予兆もなく惚れたじゃねえか!」
「なんだそこでエリオットがキレんだよ!逆ギレか!!」
「なんでもいい。俺は、あんたを手放す気なんてさらさらないからな」
「手放すも何も初めからエディの手の中にいる気なんてさらさらないし!」
「黙れよ。なあ、。俺は、あんたが好きで、惚れて、どこにも行かせたくなんかねえんだ」
「そんなもの、女に抱けよ。俺みたいな中途半端なものに惚れるな」
「あんたはもうただの女だ。どれだけ言葉を男みたいにしてもあんたは俺の前じゃただの一人の女だ。他にどうなっているかなんて知らねえよ。だから俺はあんたを逃がさない」
「俺は逃げる。何度でもお前から逃げる。うさぎなんかに捕まるか」
「あんたに選択肢は、もうやらない」
「何のつもりだ。エディ、お前何する気だよ。ちょっと、なあ、待てよ。なんで俺に銃向けるんだよ。いや、別に向けてもいいけど撃つなよ。それともなんだ、俺の後ろに何かいるのか?なら俺は自分でどうにかするからその銃下げろ。そんな目で俺を見るな!」
「あんたを愛してるのは、俺だ。あんただって、俺を見てくれていたじゃないか・・・!」
「だから、って。なんで」
「どこにもいかせない。あんたが俺から逃げるなら、俺は全部撃ち殺して残像がそれを迎えに来る前に俺がやき殺してやる。全部壊してやる。あんたの心を奪うものは全部俺が奪ってやる。
そうすれば、あんたは俺が持ってるものしか見えなくなるだろ」
「何を言ってんのか、さっぱりわかんねぇよ・・・!だからって、だから、なんでお前」
「あんたが、もうあんなところにいく必要はない。あそこには、もう誰もいない。あんたには俺がいる」
「・・・・・・だからって、なんで、お前は」
「あんたの脚にも腕にもなんだってなってやる。あんたは俺の腕の中にいればいい。どこにも、あんたをやらない」





(目の前が真っ赤に染め上げられる。それが痛みなのかなんなのかもさっぱりだ)





好きだよ。好きだよ。だからお前だけは愛さないようにとそれだけを想っている。